今日も、自転車で繰り出す。
目的地はない。
どこかに向けて、とりあえずペダルを踏む。
距離、時間も決めていない。
ある意味、でたらめ。
ひょっとすると、すぐに帰ってくるかもしれない。
どんどん進んで、
ボロボロになって帰ってくるかもしれない。
まさかとは思うが、帰って来ないかもしれない。
マウンテンバイクなので、パンクの心配はさほどない。
コンクリーの道も、ガタゴト道も、
《コウボウ道(筆)を選ばず》
道は、でたらめに進む。
地図もない。
GPSもどきの、《
ケンJIROピーエス》が働く。
なんやかなで、20キロほど走った所で、
突然、左に曲がる。
その後、随分走った所で、左に曲がる。
意図はない。
なんとなく、グルっと回っているイメージだけはある。
そのうち、どこを走っているのか、グチャグチャになる。
混沌状態とでも言おうか・・
ラグビー用語では、《アンストラクチャー》
「さあ、帰ろう!」
ここからが面白い。
帰る方角が、ぼんやりと分かる。
その最短距離を、ケンJIROピーエスが割り出す。
ハンドルがそっちに向く。
しかし、簡単には、帰らない。
アッチに寄り道し、コッチの脇道に入りこみ、
遠まわりを原則とした、走りが続く。
「ただいま~」
本日の走行距離、60キロ。
汗ビショの衣服を脱ぎすて、
すぐに体重計に乗ってみたのだが、
1キログラム増えていた。
そういう体質の人だそうです。