
《石丸謙二郎の山カフェ》
NHKのラジオ番組が始まってから、一年と8カ月が過ぎた。
土曜日の朝8時5分に、私の山のエッセイから始まる。
次に、こう続く。
「山カフェオープンとなりました。
そして僕のパートナーは気象予報士でもあるこの方・・」
『井田ひろこです』
二人で、毎週、山だけの話をしてきた。
仕事の話も、ラグビーの話も、政治の話もしない。
ただただ山に特化して、『山の話だけ』をつむいできた。
そのパートナーの井田さんが、
山カフェを離れることとなった。
理由は、《おめでた》である。
とても喜ばしい話なのだ。
二人目のお子さんとなり、
しばしの間、仕事をお休みすることになる。
我ら仲間の喜ばんことか!
とはいえ、井田さんがいなくなるのは寂しい限りである。
昨年には、こんなこともあった。
「♪~アルプスいちまん尺、
こやりのう~えで~♪」
番組の中で、私が歌っていると、
井田さんが口をはさんできた。
『♪~
子ヤギのう~えで~♪じゃないんですか?』
あんですと?
眼が裏返った。
小槍の上
子ヤギの上
北アルプスの槍ヶ岳の脇にある、《小槍(こやり)》の頂上で、
やったやったと踊りを踊る。
そんな歌であるのに、井田さんは、
「子ヤギの背中に乗って、踊っている」
と思い込んでいたのだそうな。
あのネ、そんなことしたら動物虐待で訴えられますよ!
との指摘にも、
『だって、そうやって覚えたんですもの』
と屈託がない。
そこで、私からこんな絵が贈られた。

次は、お子さんと一緒に山で会いましょう