
「鍵盤が滑る」
ピアノを弾いている時に、ふと思ってしまった。
すぐに、師匠である小太郎さんに相談する。
「鍵盤が滑って、まともに弾けないんですが」
『よく気づきましたネ』
「ボクだけですか?」
『いや、みんな滑ってます』
「みんな?」
『悩んでます』
らしい・・・
ピアノを弾く人たちは、皆、鍵盤の滑りに悩んでいる。
湿度が少なくなればなるほど、悩みは大きくなる。
では、どうしているのか?
対策は、それぞれが考えているらしい。
考えたあげく、巧くいったり、いかなかったり。
少なくとも、してはいけない失敗のケースを聞いた。
ピアノリサイタルの直前に、身を清める為に、
シャワーを浴びたそうな。
石鹸でしっかり洗ったそうな。
当然、手の指の垢も完璧におちたそうな。
するとどうなる?
手の指から出るべき汗が出なくなる。
カラカラの手の指ができてしまった。
その指でピアノを触れば、当たり前の様に、滑る。
滑ると、叩くべき鍵盤がとらえられない。
キレのある演奏ができない。
では、どうすればいいのか?
演奏者、小太郎さんは、語ってくれた。
「とっさに首を触った」
首ににじんでいる汗を指につけたのである。
演奏中に、こっそりと首に触る。
さほど切羽詰まった状況だった。
結果、滑りはとまり、なんとかリサイタルを終えた。
ふ~ん、そうなのか・・
小太郎さんレベルでも滑り問題で悩んでいるのか?
世界中でピアノが、弾かれている。
滑り問題で、なにか対策がないのだろうか?
なぜこれまで、ほおっておかれたのだろうか?
様々なモノに対策が施されている現代。
当然、こんなモノが売り出されていると思ったのだが・・
ピアノ演奏前に、
ポケットから取り出した
スプレーを指にシュッ!