 《生まれて最初の記憶》
私の場合、3歳の記憶がある。
大分県の豊後高田市という街の、
丘の上の一軒家に住んでいた。
3才のけんじろう君は、
夜道を両親に手をひかれて歩いている。
小さなゲタをカランコロン~
さらに、もうひとつの記憶。
夜中に目が覚めた。
なにやら玄関が騒がしい。
父親が、木刀を持って、玄関をあけた。
そのままとび出し、畑の方に走ってゆく。
大きな声を発している。
どうやら、我が家に盗人が入ろうとしたらしい。
それを察した父親が、
自称剣道5段の腕前を知らしめようと、
木刀を握りしめ、追いかけたようだ。
なぜか、そのあとを追いかけたけんじろう君。
麦畑の中から、道に帰ってきた父親を見ていた。
ひょっとすると、
多少記憶が変わってしまっているかもしれない。
しかし、しっかり絵面として頭に残っている。
その後、4歳だの5歳だのの記憶は増えてゆく。
しかし、最初の記憶は、「道を歩いている」
それ以前は覚えていない。
きっと、ショッキングな事件がなかったのだろう。
盗人を木刀を持って追いかける父親!
充分にショッキングな事件であった。
by ishimaru_ken
| 2020-01-26 05:19
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