
ハンカチの扱い方が、よく理解できていない。
「ハンカチ持ったァ~?」
子供の頃、母親から声をかけられた。
『忘れたァ~』
返す言葉が、いつも同じだった。
現在も同じ言葉がかけられる。
そして、同じ言葉を返す。
なぜ忘れるのだろうか?
理由は、持っているその持ち方をよく理解していないからだ。
トイレに立ちより、手を洗ったあと、
口にはさんだハンカチで手をふく。
ここまではよしとして、問題はそのあとだ。
濡れたハンカチを、再びポケットにしまう。
男のポケットとは、さほど大きくなく、
身体に密着しているのがほとんど。
するとどうなる?
ハンカチが吸った水分が、そのうち、
じんわり浸透してくるハズ。
次に使用する時、乾いているのだから、
前回の水分は、体温で乾かされたと推測される。
濡れたモノを、自分のからだに近づけて体温で乾かす。
これって、正しいことなのだろうか?
ハンカチの性質上、
袋に入れてポケットに入れるなどという、
まどろっこしい作業はしづらく、
皆、慣習としてポケットに無造作に入れている。
ハンカチではなく、ポケットチーフとも呼ばれるほどだ。
この《トイレ手拭きそのまま仕舞う》問題は、
さほど議論されることがないのだが、
私は、昔から疑問を抱いていた。
ハンカチを忘れる行為よりも、
はるかに疑問行為だとさえ思っていた。
なんとなくポケットの中で乾かし、
しかもそのことを忘れようとする。
次に使用する時に、
前回濡らした事を思い出さないようにする。
こういうナシクズシ的な不正を許していいのか!
ドンッ!(机をたたいた音)
この点、女子はハンカチをバッグの中にしまうので、
許せるような気がする。

入笠山湿原