
アコウダイがたくさん釣れた。
千葉の九十九里から、東へ向けて、
船でえんやこら走ったあたり、
大陸棚が終わり、深遠の大陸プレートの沈み込みへと、
釣り糸を垂れる。
すると、500mの海の底から、
真っ赤な魚体のアコウダイが、
提灯行列と呼ばれる並びで、
プカリプカリと海面に姿を現わす。
一匹、3キロ~4キロほどのデップリと太った魚体。
大きなクーラーボックスにごっちゃり詰め込み、
一路我が家を目指す。
友人らに、腹を空かして夕方来るように連絡する。
これだけの魚体ともなると、ウロコを落とすのさえ苦労する。
三枚におろすのに、時間がかかる。
よもや、骨をぶった切るには、トンカチさえ登場した。
しかして、出来上がったのは、
刺し身
骨酒蒸し
オリーブオイルにんにくソテー
舌鼓をうつ仲間がいる。
がぶりつく仲間がいる。
一番人気は、
オリーブオイルにんにくソテー
オカワリオワカリの大合唱。
どうやら、アコウダイと云う魚。
魚というより、肉である。
野生の肉に近い。
猪の肉塊におもむきが似ている。
自然界のみなぎる力が、体内に入ってきた感覚がある。
おおげさとは言えない何かがありそう。
その証左に、
仲間の顔に、つやつやの赤みが差してきたのは、
赤ワインを呑み過ぎたせいだけではあるまい。