
「リハーサル」
テレビドラマと舞台では、リハーサルの仕方が異なる。
まったく違う。
テレビではその日に、
テストという名のリハーサルをやり、
すぐに本番という名の、録画をする。
「オッケー!」
ディレクターのOKサインが出れば、終了となる。
舞台では、初日まで、延々と稽古が続く。
稽古という名のリハーサルである。
一か月続くのは、あたりまえ。
時には、もっと続くこともある。
ただし、テレビでは、部分部分を撮っていくので、
全てが終わるのに、膨大な時間がかかる。
それに対して、舞台は、
長い間リハーサルをするのだが、
いざ本番が始まると、
毎日公演時間が終われば、それで終わり。
2時間の芝居であれば、実働2時間。
ハテ、どっちが重労働だろうか?
これは、それぞれの考え方による。
では、それぞれのスタッフに、
互いの現場に来てもらおう。
いつもドラマのを撮っているスタッフが、
舞台のリハーサルに来た場合。
「え~っと、グダグダいつまでも、
何をやっているのかな?
待ち時間ばっかりで、
早く本番やったらいいのに・・」
では、逆に舞台をやっているスタッフが、
ドラマの現場に来た場合。
「え~っと、いま何を待っているのかな?
この空白の待ち時間は、なにかな?」
かほど違う。
その両方に顔を出している役者である私。
待ち時間がどんなにあろうが、
一か月リハーサルという待ち時間があろうが、
どっちゃでもいいのです。
もっと言えば、
食事時間があろうが無かろうが、
休憩があろうが無かろうが、
睡眠時間があろうが無かろうが、
台本のセリフが、直前で変わろうが、変わらなかろうが、
なんでもいいのです。
もっと言えば、
明日、仕事があろうが無かろうが、
一喜一憂しない人間がココにいるのです。