
《世界の車窓から》
6月の7月のラインナップが面白い!
まるまる再放送ではない。
今まで撮りだめた中から、珠玉の列車旅をお送りする。
私の記憶の中でも、「ああ~あそこは良かったなぁ~」
と感慨深い鉄道路線がよみがえる。
勿論、あらためてナレーションさせてもらったのだが、
流れる風景をながめるあまり、言葉を忘れてしまい。
無音の時間が過ぎてしまったりした。
おそらく最も楽しんでいるのが、私なのかもしれない。
録音室という所は、ユニークな場所である。
誰にも会わずに、入室し退室できる。
すなわち、家から車で行きさえすれば、
まったく人と出会わずに帰ってこられる。
ガラス3枚隔てた隣にあるミキサー室にいる人と、
マイクとスピーカーを通じて話しをする。
テレワークの変形バージョンと言えなくもない。
入室時に、消毒散布を徹底するところが、自宅との相違だ。
そしてこの部屋は、無音室でもある。
ビルの外で、建築工事があろうとも、
救急車のサイレンが鳴ろうとも、まったく聞こえない。
さらに、
残響が一切ない部屋と言いかえよう。
内部にやわらかい素材が張り巡らされ、
音が跳ねかえってこない。
自分が出した声が、壁や床に吸いこまれてゆく。
すると・・どうなる?
どこか遠くで、私が喋っているような感覚になる。
風邪をひいた時に、耳がよく聞こえなくなる時に似て、
平衡感覚がおかしくなる。
なので、録音時には、イヤホンを耳にする。
ヘッドホンをする人もいるようだが、
私は、イヤホン派だ。
それも、マイイヤホン。
しかも、左右両方の耳に架け代えられるようになっている、
特殊なモノ。
(現在は市販していない)
このイヤホンで隣の部屋と話をしたり、
本番の音楽を聴いたりしているのだが、
以前、こんなことがあった。
収録が始まった途端に、音が聞こえなくなったのである。
一瞬、パニックになった。
音量を上げたり下げたりしてみたがラチがあかない。
ガラスの向こうにむけて、ジェスチャーで、
(聞こえない)と伝えた。すると・・・
スタッフがジェスチャーで応えてくれた。
(いしまるさん、耳にイヤホン付けてないよ)

ヒルザキツキミソウ