インフルエンザとコロナウイルスの会話②
「コロナ君よぉ~どうすんだよ?」
『おっインフルさん、何がですか?』
「ついにワクチンができたじゃね~か」
『ああ~アレネ、ま、いつもボクたちには、ワクチンは必要悪サ』
「ワクチンに怯えてねぇのかい?」
『うんまあネ、ボクらは、世界制覇を願ってはいないのサ』
「違うの?」
『膨らましたり、小さくしたり、変異させたり』
「そういえばコロナよぉ、変異させたウイルスって、悪いヤツなのかい?」
『悪いです』
「おお~あんたもワルやのぉ~」
『インフルさん、変異はアナタの専門なんじゃないの?』
「ドキッ」
『変異ったって、なんやかや言って、人間様は強いんですヨ』
「そうだと思うゼ」
『たぶん、地球上にいる動物の中で一番強い』
「イエス」
『そいつらを、全滅なんて無理でしょ?』
「イエス」
『コロナのボクは、サバンナで云えばサ』
「云えば?」
『ハイエナだと思う』
「ライオンの残りエサを喰いあさっているアイツ?」
『うん』
「映画ライオンキングで観たけど、可愛くないヤツらだネ」
『無理やり可愛くなくされてたけど・・・』
「ってことは、人間様は、そのハイエナに怯えている訳だ」
『死に直結しているからネ』
「コロナ君がハイエナなら、俺は何だろう?」
『インフル君は、その更に腐肉をついばんでいるリカオンさ』
「が~~~ん、リカオンなのかぁ~」
『が~~んとか言うなヨ、空には、ハゲワシがいるんですヨ』
「おおこの先、ハゲワシが満を持して待っている・・・と」
『んです、ボクよりもっと恐いでしょ』
「恐ぇなあ~」
『コロナのボクなんか、あっという間に過去に葬られるので~す』
「えっ、俺だけ残して、どっか行っちゃうの?」
『さてと・・・歴史に名前だけは残しましたかんネ』
「え~そんなぁ~~~無責任なぁ~」
『ハイ、さいなら』
『原爆の図』 丸木美術館 丸木位里と俊