《とれとれの野菜》野菜好きには、たまらない言葉。
では、コレはどうだろう?
《とれとれのトウガラシ》
唐辛子は、カラカラに干されて売っている。
真っ赤を通り越し、赤黒い色になってはじめて、
唐辛子と認められ、売られている。
対して、生のトウガラシは干していない。
採りこんでから、今食べようとする間だけ、自然乾燥されている。
すると、辛さはどうなんだろう?
疑問が湧いた。
近所の農家の庭に、《無人販売所》が設けられている。
しばしば、トウガラシが置かれている。
すべて100円なので、チャリンッ。
持って帰り、色を比べると、市販のものより、色が明るい。
市販のモノは、どぎつい赤である。
赤を通りこして、黒に近づこうとしている。
ところが、コレは黄色からやっとここまで色が染まった過渡期。
元々、どちらも緑から色づいた実。
青いままなら、シシトウと間違われても仕方ない実。
たまに、花粉がとんだのか、受粉したのか、
シシトウがものすごく辛く変異しているモノがある。
間違って蕎麦屋などで出され、ギャ~という悲鳴を聞く。
とはいえ、それは以前の話で、最近ギャ~はとんと聞かない。
生唐辛子を中華に入れてみた。
イノシシの麻婆豆腐に刻んで入れた。
「・・・・・・」
カ~~~!
けっこうな辛さが、突きあがる。
赤いのよりキツイ。
キツイが、すぐにいなくなる。
あと引きが少ない。
と思っていたら、突然額に汗が湧き、身体からドッと熱がふきだす。
気が付くと、ボトボトと汗がしたたり落ちている。
なんという刺激!
なんという瞬間芸!
ところで、シシトウは放っておくと、赤くなるのかな?
もし赤くなるのだとすると、それこそ、赤トウガラシと区別がつかない。
この場合、覚悟して食べたハズなのに、
まったく辛くないという嬉しくない誤差が生じる。
そういう話を聞いたことがないと云うことは、
恐らく、赤くならないのだろう。
青いまま(実際は緑なのだが)生涯を終えるシシトウは、
時に、青唐辛子(実際は緑なのだ)が、紛れ込む事件を生み、
ギャ~~~~の危険におびえながら、
飲み屋の皿に串にさされて盛られている。
とか話している間も、汗がドバッ~~
上がなま、下が乾燥モノ