この写真は何だか分かるだろうか?山の中に立っている。
この写真を撮ったのは、丹沢の山中。
答えを言おう。
《人カウンター》
この山道を何人の人が通過したかを調べる機械。
電池は太陽電池とバッテリーで、まかなっている。
遭難対策用ではなく、あくまで人の往来を調べている。
おりしも、この機械を設置しているふたりの方が、
作業中に出くわした。
「登山口から、コレを担ぎ上げたんですか?」
『ええ、今日は、3つほどネ』
「今日はって、明日もですか?」
『ええ、ずっとネ』
「丹沢山系じゅう?」
『ええ、じゅうに』
なんでも、さるところから依頼され、仕事をしているらしい。
首都圏に近く、大量の登山者が来る、その流れを調べているらしい。
環境に関するものだと思われる。
ごくろうさま・・・とご挨拶をしたのだが・・・

この写真は、埼玉県の二子山(ふたごさん)の、
登山口にあったものだ。
これも、人カウンターである。
ただし、登山者本人が、自分でカウンターを押す。
交差点で車の通過数をチェックする為に、歩道の所で椅子に座り、
手に持ったカウンターを親指で、カチャリと押しているアレである。
あのカウンターを置いてある。
登山口に設置してあるのを初めて見た。
なぜ、この山に特化して、カウンターがあるのだろうか?
実はこの二子山、岩登りで有名な所。
岩登りは、ロープで確保しながら登るので、
さほどの危険性はないのだが、問題は一般登山道。
きわどい岩峰を登ったり降りたりしながら、進む。
カウンターを置いてある横にも看板が立ててある。
《滑落事故が多発しています》
気軽に登らないように喚起している。
ところで、このカウンターを押して人数を調べる意味は?
・帰りには数えないのだから、遭難用ではない。
・何人山に登ったか・・・・・数えてどうするのだろう?
・人数でこの山の人気度を調べている。
(実は他にも登山口はある)
・カウンターを押したら、ついでに写真を撮られている。
(なんてことはないだろう)
う~~~む、わからん。

覚悟を問われているのだろうか?