気温の上昇も著しいが、海水温のあがり方にも驚いている。真冬の2月、ウインドサーフィンで海に入るのは、
長年やっているとはいえ、覚悟がいる。
寒い、冷たいは当たり前の世界なので、
ココロしてかからなくてはならない。
っと、20年前には、砂浜に立ち、コブシを握りしめ、
気合いを入れていたものだった。
ところが、ここ数年、明らかに気温も海水温も変だ。
特に、今年は、変では済まされない。
異常すぎる。
2月といえば、凍ると称されるほど、厳しい海のハズ。
5ミリのフルスーツの下に、アンダーウエアを着重ねて、
それでも、風ひ吹かれていると、ブルブル震えているのが常だった。
それが今や、素手なのに、まったく冷たくない。
黒いフルスーツがお日様のチカラでポカポカ暖かい。
汗までかいているではないか。
しかも驚きは、北風だったというのに。
春一番などの南風なら、まあ暖かくとも、さもあらんと納得するが、
「北風ピープーで、暖かい」という言い方は、
矛盾以外の何物でもない。
ひとつ私が体験的に知り得た、気象の風における、
面白い現象を教えたい。
ヒトは皆、南風が吹くと暖かく、北風が吹くと寒いと知っている。
しかし、現実では違う日がある。
たとえば、南風15mなどという強い風が吹き荒れ、
「冬なのに暖かいネェ」などと、ご近所話をしていた次の日、
天気図がひっくり返って、北風になる。
ところが、強い北風なのに、半日ほどは暖かい北風なのである。
どういうことか?
前日は暖かい空気は冷たい空気の上にあがって、
どんどん北上いたと考えられている。ところが、
冷たい空気がなかった場合、暖かい空気は、
地上近くを北へ北へ、進んでいった。
翌日方向が180度変わって、北風になったが、
前日に入ってきた暖かい空気を戻してきたのである。
この現象は、逆も成り立つ。
つまり、北風が数日吹き荒れた翌日に南風に変わっても、
なぜか翌日だけは冷たい空気を運んでくる。
難しいことは分からないが、私の私見である。
でも、当たるので、納得している。