毎朝、起きるとすぐに、チョコを食べている。目が覚めるためではなく、覚ます為だ。
袋に95%と書いてある。
何が95%なのか分からないのだが、食べた感じでは、
市販の中で、最も甘みが少ない。
苦みばしるビターである。
しかし、私にとっては、これくらいが丁度いい。
甘すぎるチョコは、舌に残る。
確かに、このチョコを初めて食べた時には、甘味の少なさに、
「なんだコレは?」千切った袋を見直したものだが、
慣れてくると、これでもたっぷりの甘みを感じる。
人間の舌は、常に探求心を忘れないようだ。
ありがとう。
時折、山の上で仲間に、チョコを貰う時がある。
普通のチョコだ。
登山中とは、甘いモノは、ものすごく甘く感じる。
レモンなどの酸っぱいものまで、甘く感じさえする。
そんな状況で、普通のチョコを食べると・・・
これはこれは、得も言われぬ甘みの激しさに直撃される。
「♪~鯛やヒラメの舞い踊り~」に近い狂乱状態が一瞬おこる。
誰もがおこるワケではない。
普段、甘味のあるモノを食べていないセイだと思える。
その時・・・
「もうひとつ食べます?」
悪魔のささやきが・・・
「ああ、いいやひとつで充分」
なにげない顔をして断る意志をはぐくんだ自分に、
拍手をおくりたい。

乾徳山頂上で飯