《ダイナミックプライシング》急に始まった。
元々あった考え方のシステムである。
「混み合うモノは値段を上げよう」という考え方。
分かりやすく云えば、正月お盆ゴールデンウイークの宿泊費や、
飛行機代を、高くするというシステム。
経済社会では、当たり前の分かり易さのシステムだ。
今回それを、電車料金に当ててきた。
混み合う時間帯、すなわち、
「ラッシュ時の料金を上げよう」との設定。
ふむふむ、旅館料金などに当てはめれば、
頷ける設定なのだが、冷静に一歩下がって考えてみよう。
ラッシュ時とは、そこに居るだけで不快な状況である。
誰も好きこのんでラッシュ時を選んで電車に乗っている訳ではない。
仕方ないからその時間に電車に乗ると、それがラッシュになる。
その挙句、「君たちのセイなのだから料金を上げるヨ」と、
言われる。
う~む、説得力がない。
むしろ、「混み合っていてごめんなさい」と、
料金を下げてくれるのなら理解できる。
ところが、このシステムは逆の理解を求めている。
さて、先ほどの旅館などのシステムと、
交通のシステムの違いは何だろうか?
・旅館は、予約で許容量が満杯になると打ち止めになる。
・都会の電車は、限界を超えてすし詰めにできる。
つまり、旅館は、許容量が決まっているので、
それ以上儲けることができない。
だから、代金を上乗せするしか方法がない。
それに対し、電車はいくらでも人が乗せられるので、儲けられる。
だから、料金を上げなくても儲けが出るハズ。
ということは、《ダイナミックプライシング》システムは、
電車には有効ではないという結論になる。
では、なぜ今コレをするのだろうか?
答えは簡単!
コロナ対策に尽きる。
少しでも密集を避ける為に考え出した苦肉の策だ。
「混んでるときは乗らないでネ」暗に言われているのです。
・・・納得。
従いましょうかネ、現在の状況を早くなんとかする為に。
最初にこのシステムを聞いた時、
「ラッシュ時ほど安くなるんだ」と思った私は、アホだろうか?
だぁ~て、ギュウギュウで椅子に座れもしない立ち乗りなんだから、
むしろ安くすべきでしょ。
混めば混むほど安くしてほしいでしょ。