さて、この写真は何でしょう?ウッドペッカーのように見える。
大きさは、15センチほどの長さ。
答えは・・・ブリのヒレ。
《タイのタイ》というモノがある。
人間でいえば、肩甲骨にあたる部分の骨なのだが、
魚の場合、身体の横についているヒレを動かす為の筋肉を支えている。
その骨の端っこに穴が開いており、隣の骨と合体すると、
クルクル回る仕掛けになっている。
はい、アナタ、肩を回してみてください。
回るのは、二つの骨が○の穴によって合体しているからです。
ダーウインさんの進化論が、魚の骨とアナタの骨は近いと語っています。
そして、形が魚の形に似ており、
なおかつ穴が開いている部分が目に見えるので、
たとえば、タイであれば、「タイにそっくりだネ」となり、
ニックネームとして、《タイのタイ》と言われる。
この骨はどの魚にもある。
アジやサバをはじめ、ウナギやアンコウなど殆どの魚にある。
実際、私が捌いて確認した。
ただし、タコとイカにはない・・と思う。
あと、サメはまだ確認していない。
この骨は、多少の変化はあるが、どの魚も似た形をしている。
並べて観察しないかぎり、区別がつきにくい。
この○○の○○の中で、変わった形状といえば、
フグのフグ。
これだけは、丸みを帯びて、「なんだコレは?」的な形をしている。
意外なのは、カワハギとヒラメのソレは似ている。
立体的な形をしている。
ヒレの使い方の特殊性が似ているのだろうか。
いつもは食べたあと、その骨だけを取りだすのだが、
昨日、ブリのカマを蒸して食べたあと、
ヒレ付きで取りだした。
それが冒頭の写真である。
ウッドペッカーに似ているし、
どこかの王様が戴冠しているように見えなくもない。
頭髪のパフォーマンスと言えなくもない。
わざわざ飾るほどのモノではないが、コチコチに固めれば、
《箸置き》になるかもと、狙っている。
何を使ってコチコチにするのかと言う問いには、こう応えよう。
透明のマニキュア。