大分県に《高崎山》たかさきやまという猿山がある。猿が自生している自然園だ。
春から夏の今頃は、赤ん坊猿がたくさん歩き回り、
可愛い姿をみせてくれる。
動物の子供は、可愛いものだが、
猿の子供は擬人化の頂点に位置するので、
その可愛らしさもトップオブトップである。
この山は登山ができることをあまり知られていない。
私は、これまで2回登っている。
ひと月前に登ったのだが、以前とまったく違う山になっていた。
素晴らしくなった。
山のテッペンの4方向の樹々を、部分的に切ってくれたのである。
見晴しを良くしてくれた。
テッペンは広~い台地になっているのだが、
東西南北の一部に穴を開けるように、樹々をはらった。
山によっては、テッペンの木を切ってはならないと、
決めている所もある。
自然を自然のままにという考え方。
これも正しい。
ただし、今山は人の手が入らないと、守れない状況になっている。
自然に任せていられない危機的状況という言い方が正しいかも。
高崎山は人の手を入れた。
人々にたくさん(登山道を)登ってもらおうという狙い。
自分たちが住んでいる地域を山の上から、
しっかり見てもらおうとしている。
登山口から小一時間で登れるのでハイキング感覚で行ける。
高崎山がこの地域でどんな役割をしていたかが、分かる。
実は、山城(やまじろ)であり、戦いの歴史があり、
いまではあまり見ることができない、
狼煙場(のろしば)がしっかり残されている。
大分のヒトにとっては、驚きの身近な山と言えよう。
多分市民で登った人は、まだ少ないのではないか。
(県外から来ている人はいた)
しかも、この山は岩山であり、クライミングができる。
見晴し最高の低山として、これからはやるに違いない。
地元のクライマーにお願いして登らせてもらった