コレは那須岳の頂上直下の岩の群れである。ここに、物語りが見てとれる。
右側に大きな岩があり、その岩に頭をくっつけた子供岩がある。
その後ろから、婆ちゃん岩が、なにやら語りかけている。
では、それぞれの岩の語りを聞いてみよう。
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大岩「小僧ぅ、さっきナンて言ったんだ」
子岩「なぁ~んも」
大「母ちゃんのバカと言っただろ」
子「だぁって、バカだもん、チョコ食べちゃダメとか言うんだもん」
大「母ちゃんはバカじゃないぞ、毎日ゴハン作ってくれるだろ」
子「う・・・ん」
大「おねしょした布団干してくれるだろ」
子「・・・・・」
大「覚えてないだろうが、君のきちゃないオムツは誰が変えた?」
子「・・・・・・ボク」
大「覚えてるのか?」
子「・・・いや」
婆「ホラホラ、おっちゃんに謝りなさい」
子「だぁって・・・」
婆「アンタがチョコばっかり食べるから、母ちゃん叱ったんだヨ」
子「ばっかりじゃないもん」
婆「じゃ、ばっかりじゃないと、おっちゃんに言いな、ネッ」
子「うぅぅぅぅ」
大「言えないのかあ~」
子「うぅぅぅぅぅぅぅぅ」
婆「ごめんなさい、と頭をさげな、ネッ」
大「どうなんだ?母ちゃんはバカじゃないゾ?」
婆「母ちゃんはエライよぉ、アンタを産んだんだからネ」
子「え~と、婆ちゃんは母ちゃんを産んだの?」
婆「そうだよ」
子「じゃ、婆ちゃんもエライんだよネ」
婆「そうだよ」
子「ふ~~ん」
大「わしは、母ちゃんはエライと思う、お前は?」
子「ボクは・・・・ボクもエライと思います」
大「そうか、そういうおまえもエライぞ」
子「・・・ごめんなさい」
婆「ああ~よかったよかった」
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その瞬間がこの岩たちであった・・・という説が今。

左後ろは茶臼岳