わが探検隊、スギヤマ隊員から教えて貰ったマシン。《低温調理器》
なかなか重宝をしている。
・分厚いローストビーフが2時間でできる。
・蒸し鳥が90分でできる。
いずれも柔らかくてジューシーな献立となる。
っと、昨日、スギヤマ隊員から、驚きのメールがきた。
《鶏の胸肉、56度で9時間》
あんだと?
9時間とはいかに!
朝出かける時、調理を初めて、帰ってくれば出来ていると説く。
たしかにスイッチを入れればいいだけの調理器ではあるが、
9時間は、ちと長すぎないかい?
料理を造っていること自体を、忘れてしまうゾ。
忘れて、お刺身を買って帰ったらがっかりじゃないか。
追い打ちのメールが届く。
「しっとりやんわり、なんだか止まらない終わらない~感じ」
しっとりは分かるが、「やんわり」とは何?
肉を表現する時に使う言葉ではない。
どちらかと云えば、誰かを懐柔する時に使うモノだ。
「やんわり説得する」なる使い方をする。
つまり、私は説得されているのだろうか?
「止まらない終わらない」とて、食事が終わらなくてどうする?
さらに追い打ちメールが届く。
「もたれなくて、しっとりしっとり」
ちょっと待てよ・・・鶏肉ってもたれるかい?
特に奨励している部分は、ムネ肉だ。
鶏の中では、ササミに次いで「もたれる」などという表現が、
出てこない部位じゃないか。
その上、「しっとり」を繰り返してきた。
「しっとり」とて、お肌に関する心配表現じゃないのか?
どうも、スギヤマ隊員のメールは詐欺の匂いがする。
9時間の労働のあとに、
「ぎゃはははは」などというメールを送りたくて、
手ぐすね引いているのかもしれない。
あぶないあぶない。
あぶないと言いながら、昨晩タイマーをかけてしまった。
その出来上がりが、早朝の今ここにある。
見た目は、じつに旨そう。
「だまされたと思って」という格言がある。
さあ、どっちだ!