バキッ!また噛んでしまった。
たまに、箸を噛んでしまう。
年に、1・2度バキッをやる。
ガキッの時もある。
違いは、キレイに折れた時と、グジャグジャに折れた時だ。
折れれば、まあいい、許せる。
もし折れなかったらどうなる・・・?
箸をいつか噛むだろうとの予測があり、我が家の箸は、
塗り箸にしている。
材料は木である。
折れやすそうなモノを選んでいる。
もしコレが中華などのプラスチック箸だったらどうなる?
ガッ・・・・・!
箸は折れず、他のモノが折れる。
折れるのは歯。
ここで検証してみると、箸を噛んでいるのは、どの歯?
奥歯ではない。
前歯でもない。
その中間の犬歯あたりの歯だ。
この歯が、折れない硬い箸によって、粉砕する可能性がある。
ある意味、恐怖の食卓となる。
これまで一度も箸を噛んだ事がないという方はおられるだろうか?
そもそもなぜ箸を噛むのだろう?
噛みたくて噛んでいないのは分かって頂けるとしても、
「噛んでしまった」という嫌な経験が役に立っていない。
噛んだ時を思い出してみると、
・考え事をしながら食事をしていた。
・テレビに夢中になっていた。
・本を読んでいた。
いずれの場合も喋っていた訳ではない。
何かに心を奪われていただけだ。
しかし、これは私でなくとも皆がやっている事だ。
食べることだけに集中してはいない。
何かをしながら、あるいは何かを考えながら食べている。
箸を動かしている。
そんな動作中に、長い間築いてきた箸と口との、
連携のタイミングが狂った。
オートメーションプログラムに狂いが生じた。
おとなになると、道路で転ばなくなる。
あれほど転んでいた子供の頃を考えると、
両足を出すタイミングが狂うことは殆どない。
仮におとなが年に1・2度、道で転んでいたら、
なさけなくて涙が出るだろう。
それと同じ事が、箸使いにも言える。
年に、1・2度箸を噛んでいる私は、子供以下だろうか。
涙を出したほうがいいのだろうか。
間違って鼻につっこまないだけ、まだましかもしれない。

とあるホテルの朝食 食材が多い 立派な箸