《パルスオキシメーター》 血液内酸素測定器現在、病院で指に付けて測っている器械である。
コロナに罹患した折りの、数値の低下で重症度を計測している。
数値は、二ケタ表示。(100は出ない)
たとえば、99~97だと、健康な数値なのだが、
95より下がると、心配しなければならなくなる。
80代になると、即入院、危険と言われている。
急に普及したのではなく、かなり昔からあった。
私がコレを購入したのは、登山の為。
3000m以上の山々で、高山病になるのを予防するために、
数年前に手に入れた。
すぐに3000mの山に登って確かめてみた。
バスで2800mまであがれるので、まずそこで測る。
《97》 正常値。
ハァハァハァ~
急坂を登り、息があがったところで、数値を確かめる。
《87》
なんと、救急車レベルに下がっている。
立ち止まり、深呼吸をすると・・・《97》
1分後に数値は正常に戻った。
もう少し頑張ってみる。
かなりの急坂を速足で登る。
《84》
1分の休みと深呼吸・・・《97》正常に戻る。
さらなる激しい登り!
《78》
ここまで下がった。
これは病院レベルでは、非常に危ない状態である。
1分の休息と、大きな呼吸を繰り返す・・・・《97》
ふたたび正常に。
この実験で、分かった事は、
「元々健康な体であれば、たとえ空気が薄い場所でも、
じっとして、深呼吸さえしていれば、正常な数値になる」
(超高山は別の話です)
コレを現在の病魔に置き換えると、
「すでに呼吸が正常にできない状態では、血液内の酸素は、
自分では元に戻せず、外的なチカラを必要とする」
現在、エクモなどの酸素供給装置を使用しているのは、
その為であろう。
3000mの高所で、《78》からさらに下がっていた時、
目の前がユラユラ揺れ、歩きながらでは、
吸っても吸っても空気が肺に入ってこない悪夢の時間だった。
しかし、歩きを止めれば正常になるという余裕があった。
オキシメーターがその余裕を証拠として示してくれた。
いま、病院や自宅で、あの高所の苦しみから逃れない方がいる。
実感としては、耐えがたい。
未来の余裕がないと突きつけられている。
さきほど、試しにオキシメーターを付けて、息を止めた。
どこまで下がるか試してみた。
《91》という数値が出たところで、
気が遠くなりそうだったので、やめた。
つまり、表示数値80代、70代とはそんな数値である。
このオキシメーター使用時に注意がある。
押すボタンがあり、一回押すたびに、数字が上下反転したり、
縦向きに表示されたりする。
あるとき、指に付けスイッチを入れた所で、驚天してしまった。
《86》!
スワッ!じっとしているのに、すでに危険状態!
そこでよくよく見てみると、なんのことはない。
上下反転していたのであり、実際は、
《98》
この数値は正常時にしょっちゅう現れる。
そして、反転して危ない数字となるのは、
すべての二ケタの数字の中で、《98》だけである。
まずは、上下を確かめましょう!