旅番組で地方に行くのが面白い。ロケ車という名のハイエースに、スタッフと共に乗っていく。
高速を走るのだが、移動距離も時間もたっぷりかかる。
たとえば、先日の移動では、距離にして800キロ、
9時間の乗車。
(ロケ車に乗るまでの移動200キロと2時間は含まれていない)
これが、日帰りで行われる。
家を出てから家に帰るまでの計算では、19時間の移動。
その前後に、私は朝飯と夕飯を食べる時間が付く。
では翌日は休みかといえば、きちんと出かけてゆく。
まじめに仕事をしている。
なぜこんなに動きまわっているのだろう?
原因は、人生の総仕事年数かもしれない。
私の場合、20代の頃、まったく無収入で仕事をしていなかった。
収入を得るのが仕事だという概念だとすれば、
私は仕事をしていなかった。
(仕事がなかったというのが正しいか)
収入を得るには、通常の社会人と10年の開きがある。
その分、定年(65才)後、10年はきちんと働かなければならない。
ん・・待てよ、アルバイトは年数に加算されないだろうか?
細々とやっていた20代のアルバイトを認めて貰えれば、
助かるのですが・・・
仕事の半分の時間は、《移動》のような気がする。
所属するマネージメント事務所からの連絡は、大半が、
時間と場所の知らせである。
入り時間と場所の地図が送られてくる。
そこまで移動して、さらにそこから移動する。
日帰りのこともあれば、何泊することもある。
それらの仕事がミックスされて、
泊りから泊りが続く場合もある。
最低限の家財道具を、肩に背負って動いている。
まあそれでも、登山のように、食糧や水を背負っていないだけでも、
ヨシとしようか。