
「なんだコレは!」思わず声を出したのは、上越新幹線の糸魚川駅のホーム。
新幹線が走り去る時の上にあるパンタグラフの、
架線を支える装置が光り輝いている。
SF的に見える装置なのだが、なぜか、そこだけ光っている。
フワッと浮いているような―――
(注:――の使い方を覚えたばかりで使っている)
これは、どういう事だろうか?
新幹線の扉から降りたとたんコレを見たものだから、
動きが止まってしまった。
さほど多くない乗客がエスカレーターに消えてゆくと、
一瞬で人が居なくなった。
(ここに居続けると、怪しい人になるかもしれない。
撮り鉄問題が騒がれる昨今、長居はいけない)
カメラを片手に、
疑問の湧いたパンタグラフ装置の不思議を確認すべく、
ホームを突き進む。
ソレは、近づいても光り輝いていた。
そのまま浮いて、UFOのようにどこかに飛んでいきそうだった。
やがて、そのUFOを通り過ぎ、逆側から振り向いた。
おお~
駅舎の屋根に三角形の窓があり、
そこから漏れる太陽の光が、完璧な角度で、
その物体に当たっていたのである。
この偶然は、一年のウチで、ある時間帯、晴れた日、
かなり稀有な現象であろうと推察される。
二週間ズレれば、たぶん見られない。
僥倖!っと、わざと難しい言葉を使って知らしめたい。
キョロキョロしながら、写真に収めた。
誰も居ない下りホーム。
上りホームにも誰も居ない。
誰にも観られることもなく、
あの架線つりさげUFOは、
静けさの中で、やがて光を失ってゆくのだった。
っと、眺めていたものだから、乗り換えの大糸線の列車に、
乗り遅れそうになり、ギリギリ走ったじゃないか!
っというより、さっきの新幹線にスマホを忘れたではないか!