《佐藤俊造》さとうしゅんぞう、という画家がいた。と言っても、殆ど誰も知らない。
大分県の日出市に生まれ育った人である。
57才で生涯を閉じるまで、数百点の絵を描き続けた。
その絵が収蔵され、展覧している場所がある。
《花の木美術館》
日出市の畑の中に、ポツンとまるでほっとかれたように、
建っている。
300円を払えば誰でも閲覧できる。
入った。
入るとすべての絵が、といっても10枚の絵。
衝撃を受けた。
その場にしばらく佇み、固まってしまった。
絵を解説するのは難しい。
むしろ解説しない方がいい。
ただジッと観ているだけの方が好ましい。
ほおっておかれるのが、うれしい。
その意味で、この美術館は優れている。
さして広くないヒト部屋に、絵が数枚。
椅子が置かれてあるだけの部屋。
受付を済ませれば、そのまま、ほおっておかれる。
おおきな美術館のように、どんどん歩いていく必要がない。
見たい絵だけを、見たいだけ見ている。
ただ一枚の絵を、動かずにいつまでも眺めていられる。
「コーヒーをお入れしましょうか?」
応えたくなければ返事しなくてもよい。
ずっと絵だけを見ている。
では、なぜその絵をずっと見ているのだろうか?
この部屋に入った途端、その絵に全身をつかまれたのだ。
うまく説明できないのだが、雷が落ちた衝撃に似ている。
私の中の何かが、「動くな」と発した。
何かが、「逃げるな」と押えつけた。
この感覚は数十年ぶりである。
その絵の写真をここで披露することはできるのだが、
絵と言うモノは、サイズ感であったり、原画感であったり、
あくまで自分で見るものだと考える。
先入観を植え付けたくないので、あしからずとしたい。
絵は、こんな日を与えてくれる。
佐藤俊造・・・・・・・?
もしどうしても知りたければ、
《石丸謙二郎の大分彩発見》
とパソコンで打てば、NHKの番組が表示され、
大分県の日出市をクリックすると、いくつかの中から発見できる。
《第62回 芸術の秋を満喫! 日出町大神》