オミクロンとは何だろう?文字の事を問うている。
これは、ギリシャ文字である。
私は高校生の頃、ギリシャ文字のアルファベットに興味を持った。
天文部の部長をしていた時、天体観測で、
星座の中の星の順番にギリシャ文字が使われていた。
α(アルファ)から全部覚えた。
試しに今、声に出してみたところ、きちんと言えた。
昔覚えたモノは忘れにくいらしい。
ところで今回のウイルスでは、アルファ、ベータ、と来て、
ガンマをすっとばして、デルタと名前が付けられた。
その理由は私の知識では、分からない。
ギリシャ文字は英語を知っていれば、なんとなく順番が分かる。
5番目は、英語ではE(イー)だから、イプシロン。
オミクロンは15番目である。
つまり英語のO(オー)にあたる。
そうやって見ていくと、なぜ一気に15番目まで飛躍したのだろう?
という疑問が湧く。
ちなみに最後まで数えると、24の文字がある。
英語は26文字であるから、2つ少ない。
高校の頃の覚え方が面白かった。
階段を上がる時に、一段づつコレを口にするのである。
アルファ、ベータ・・・・ロー、シグマ、タゥ、ウプシロン・・・
ヒトは、苦しい時や、痛みをともなう時に、モノを覚える。
という習得法を、知らずに実践していたのである。
若い脳みそも手伝って、すぐに頭に入った。
入ったものの、学校で教えている訳ではないので、
使う機会がまったくない。
ただの知識にすぎない。
過ぎないのだが、のちに街中にギリシャアルファベットが溢れるようになる。
カッパ、ラムダ、ミュー、シグマなど耳にするようになった。
そして、日産の《フェアレディZ》 が世に出た頃、
ある時計メーカーの文字が目に入った。
《オメガ》
これは英語のZにあたる。
最終だの、ジ・エンドだの、究極だのというイメージがある。
日産は、ひょっとするとオメガを使いたかったものの、
すでに時計会社にオメガがあるのを知って、Zにしたのだろうか?
ウイルスの名前に、オメガが出てくるのは避けたい。
そこまでの変異はやめてもらいたい。
ちなみに円周率のπ(パイ)は16番目でオミクロンの次となる。