キンコン、キンコン!津波警報が発令されました!
真夜中に、大音量がスマホから発せられた。
一昨日の真夜中のことである。
スマホを枕元に置いている私は、ガバととび起きた。
確認するや、まず、寝室に置いてある靴を履いた。
着替えは、あとにする。
非常用リュックを背負う。
それから改めて、リビングのパソコンの電源をいれる。
その後、何度か、キンコンが続いた。
テレビが「トンガの話しをしている」
トンガと言えば、オーストラリアの東にある島国。
日本から8000キロ離れている。
津波の速さが時速800キロとすると、10時間ほどかかる。
時間はある。
きちんと着替えをすませ、やるべきことをやっておこう。
まず、情報を仕入れよう。
っとここで、ある疑問が湧いた。
実は、私は、津波警報が発令される数分前に目が覚めていた。
その時刻は、眠りについて小一時間ほど経った頃。
まさに爆睡している最中。
よほどのことがなければ、目が覚めたことなどない。
なのに、目が覚めて、ぼんやりしていた。
だから、キンコンが始まるや、すぐさまスマホを手に取れた。
なぜ、目が覚めたのだろうか?
この話しを翌日すると、
「野生のカンだネ」
「地震波を感じる超能力だネ」
いっけん褒め言葉をかけてくれる。
いや、それほど敏感ではない。
なんたって、数千キロ離れた噴火など感じようがない。
たしかに、津波は時速700~800キロの速さだが、
地震の到達時間は、大雑把な計算で、
100キロを30秒ほどで進むらしい。
これから算出すると、トンガから8000キロなので、
2400秒=40分。
(間違っている可能性があるので、調べてみてください)
私が目が覚めたのが数分前という事は、
地震波を感じたわけではないと思える。
では、なぜだろうか?
ひとつの可能性――
夜中に緊急警報が鳴り響く。
私は、寝入ったばかりで目が覚めない。
それでも鳴り続ける警報に、ようやく目が覚めかかった辺りで、
警報が鳴りやむ。
なぜ目が覚めたのか分からない私がぼんやりしている。
そんな時、もう一度、警報が鳴りだす。
びっくりして、起き上がり、靴を履いたり、ザックを背負ったり――
いかがでしょうか、この可能性。
私としては、「野生のカン」あたりに落ちつきたかったのですが、
この可能性が浮上してきた以上、
「地震波を感じる超能力」だのも却下が決定。
むしろ、こう言って頂きたかった。
「アンタ、寝る前にちゃんとトイレいったの?」

おそらくトンガもこんな海のハズ