電気屋によって、これを手に入れた。《ブルートゥース》
一言で言えば、小さなスピーカーである。
違う言い方をすれば、音を飛ばせるスピーカー。
もっとややこしい言い方にすれば、
《どこからその音が聞こえるの?》スピーカー。
江戸時代の忍者が欲しかった究極のアイテムと言える。
分身の術では、無限のチカラを発揮したことだろう。
アッチで声が聞こえたと思えば、ソッチで囁き、
向こうでブツブツ喋っている。
その声が、実にリアルな響きをもっている。
遠隔操作もでき、音量も自由自在。
さらに、その小さな物体を響きの良い壺にでも隠せば、
至極の反響のメロディを与えてくれる。
壺?・・・そうかってんで、
試しにアップライトピアノの上部のフタを開け、中に入れてみた。
おお~おお~
なんだこれは!
これこそ、ステレオの大きなスピーカーではないか!
よくよく考えれば、ピアノとはウッドでできており、
音を美しく響かせる為につくられた作品だ。
ある意味、ブルートゥースを置くのに、最高の場所かもしれない。
グランドピアノより、アップライトピアノの方が、
《入れる場所》的に適しているとも言える。
なんというここちよさ・・・
やわらかい響き――
とばしている曲は、
ブラザース・フォーの「グリーンフィールド」