《慣れ》と《学習》は違う。何がどう違うのかを、今日は、マスクを例にお話ししよう。
その前に、16年前の過去ログをご覧いただこう。
《マスクマン》 2006年3月12日
電車の中で、マスクマンのおバカな話を書いている。
これは、マスクに慣れきってしまった男の愚行である。
慣れるというのは、良いことばかりではない。
慣れは、油断や勘違いを生む。
人は、慣れようと努力する。
仕事は、慣れれば良い結果にたどりつきやすい。
慣れることによって、手筈をすっとばして進める。
たとえば、料理を作るとき、いつも作っている料理であれば、
最短時間でたどりつく。
初めての料理だと、ああでもないこうでもないと遠回りし、
失敗を恐れて、時間がかかる。
慣れるとは、「無駄なことをしない行為」と言い換えられる。
その為には、学習をする必要がある。
そこで、ふたたびこの話を読んでいただこう。
《マスクマン2》 2006年3月21日
先ほどのマスクマンから10日も経っていない。
これは、学習がなされていない典型例である。
おそらく学習時間が足りなかったものとみえる。
ところがその6年後――
《マスクマン3》 2012年3月2日
6年の歳月が経過している。
普通であれば、十分に学習時間があったハズ。
これを読むと、人は、学習するのに必要なのは、
時間だけではないと言う事が分かる。
むしろその人物のセンスが関わってくる。
・・・のだと、いま学習した。
ただし、3回目のマスクマンに出演してから、今日に至るまで、
続編はない、いまのところない。
あったら困る。
もしあったら違う言葉表現で、語らねばならなくなる。
ボで始まる言葉である。
ということで、
「人は慣れるのは早いが、学習するのには時間がかかる」
という結論が出た。