羽田空港のANAには、あまたのレストランがある。10数軒という単位―-いやもっとある。
蕎麦屋だけで、5軒はあろうか。
うどん屋やカレー屋、イタリアンに韓国料理、中華、などなど、
日々通ったとしても、飽きることがない。
JALのほうには、板さんが握ってくれる寿司屋があるが、
こちらでは、回転寿司が回っている。
JALに乗るために早めに空港に着いた時には、無料循環バスに乗り、
わざわざANAまで、食事に来たりする。
食事の前に、それこそ沢山あるショップをのぞいたりする。
ひやかしのつもりで巡っているのに、気が付いたら、
お土産袋を手に抱えている。
旨そうなモノを買ってしまう。
空腹時にうろつくと、ついつい買い物をしてしまう。
地下から4回まで店がならんでいる。
そして地下1階には、なんとグランドピアノが置かれてある。
カワイのピアノだ。
フリー喫茶スペースに、ベンツなどの車のレイアウトの隣に、
デンと真っ黒なピアノ。
見つけたからには、弾きたくなる。
一礼して、椅子に座る。
皆が歩いたり、休んだりする場所に置いてあるので、
音量を抑えてあるような気がする。
やさしい音色のピアノだ。
以前から感じるのだが、カワイのピアノは、クセがなく、
初めてのピアノでも弾きやすい。
非常に個人的な感想にすぎないのだが、毎度同じ感じを受ける。
ひとつの街として在る羽田空港。
《ターミナル》という映画があった。
トム・ハンクス主演のスピルバーグの映画である。
パスポートが使えなくなり、空港に閉じ込められた人が、
しばらく住む話だ。
これを羽田に当てはめると、かなり住みやすい空港だと言える。
なにもかもが清潔でキレイ。
ただし、お風呂かシャワーがあれば、という日本人の願いはある。
足湯は、大分空港にあるのだが・・・