《星と森と絵本の家》東京、三鷹の国立天文台の中にある静かな場所。
大正時代の木造家屋を移築して、一般に開放している。
屋内には、多くの絵本が置いてあり、自由に見られる。
昔々の日本家屋の中で座っていると、やはり安心する。
畳もあり、ちゃぶ台もあり、ゆっくりするという気持ちがわきあがる。
本というのは、本屋でも図書館でも、作家別に分類するものだが、
ここでは、テーマ別に置かれてある。
たとえば、《そら》とか、《のりもの》とか、
子供の興味別という言い方もできる。
大人でも、この分類は、ありがたい。
広い庭に出てみると、竹馬が置かれてあった。
つい、いつぶりか分からず乗ってみる。
思いのほか難しい。
子供のようにはいかなかった。
ふと見ると、ビワの大きな木が植えてある。
ビワの木は登りやすい。
枝の付き方が、適度にはり巡り、登りに向いている。
7月になれば、黄色い実がなるのだろう。
木がおおきいので、登らなければ実は取れない。
今の日本は、公園などでは、木登り禁止のところが多い。
ここではどうだろうか?
親御さんも木登りをさせないので、木に登ったことがない子供だらけ。
しかたないのだろうが、木登りの楽しみを奪われた子供たちは、
可哀そうである。
やさしい家の中にいたら、以前訪ねた鹿児島の島、
《加計呂麻かけろま島》にある小学校を思い出した。
もし、小学生に戻れたら入りたい小学校ナンバー1。
今でもあの小学校は在るだろうか?
子供たちはどうしているだろうか?
《デイゴ小学校》 2008年5月13日