「UFO現る!」都会の上空に、4つの空飛ぶ円盤が出現した。
4つの光る物体は、等間隔で並び、しばらくその場に、
留まっていたが、次の瞬間忽然と消えてしまった。
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40年ほど前には、こんな情報がまことしやかに世に流れていた。
写真も、冒頭のように発表され、かなりの人々が信じた。
まだCGもない時代の事なので、
ニセ写真をつくるには、トリックを考える必要があった。
この写真は、簡単である。
ビルの窓から、外を撮ればよい。
窓ガラスに部屋の中の天井の照明装置が写っている。
外が明るいので、光を発している照明しか映らない。
さらに、冒頭の解説文に偽りはない。
もう一度読んでもらいたいのだが、
「UFO出現!」
UFOとは『未確認飛行物体』の意味なので、間違いではない。
「空飛ぶ円盤」とは、『映画の中で語られた称号』であるから、
誰が使ってもよい単語である。
「しばらく留まり」
「忽然と消えた」
誰かが、部屋の明かりのスイッチをエコの為、切ったのである。
もし、明かりの光量を調整するゲージがあれば、映像では、
UFOが輝いたり暗くなったりできるだろう。
嘘を嘘でないような弁にしてしまうのは、詭弁という。
まさにキベンを使えば、人をだませる。
なんども聞いた事のあるフレーズに、ヒトは疑問を感じない。
昨今のCGのすさまじい発達で、すべての映像が、
真実と言えなくなってしまった。
証拠能力がなくなった。
という事は――
UFOが現れても、信じることができず、
たとえどんな写真や映像を撮ったとしても、
誰にも信じてもらえないのである。
ということは――
CG技術というのは、UFO側の作戦だったのではないか?
偽物を簡単に作れる技術を人間に与えたのではないか?
ということは――
ドローンの技術革新にも、UFO側の思惑が働いているのだろうか?
未確認の飛行物体は、いまでは誰もがドローンだと言うではないか。
(UFOだとは言わない)
ということは――
そろそろUFO側の襲来が近づいているのだろうか?
ずいぶんメンドクサイ手法を駆使して、
人間に近づいてきたものだ。
というより――人間くさいナ。