《不老不死》 ふろうふし数千年前からの人類が追い求める夢である。
老いることなく死ぬことがない。
富も権力も手に入れたヒトが考え出す未来。
それは不老不死。
その為、薬を開発させようとし、無理難題を押し付ける。
世界の果てまで薬草を探しに行かせる。
あげく、いつか未来に於いて、なにがしかの方法が、
見つかることを信じて、自らの身体を冷凍されようとまでする。
さて彼らは、不老不死を手に入れた《アト》のことを、
想像したのだろうか?
さあ、ここでアナタにも考えていただきたい。
想像していただきたい。
アナタが死なない人間になったとしましょう。
あっここで、死なないの定義を述べます。
あくまで自然死しないと言う意味で、事故死はします。
ウイルスごときでは、死にません。
でも自動車事故では死にます。
そんな不老不死です。
さあ、そんな世の中がやってきたとしましょう。
そこはどんな世界でしょうか?
不老・・・つまり老いない人たちがどんどん増えていく世界。
(何歳から老けないのかの話しは又にしましょう)
老けない人たちが溢れてくる世界。
ただでさえ地球の人口が増えているのに、どんどん増える。
100歳はおろか200歳、1000歳などのヒトが歩いている。
今、70億といわれている人口が、倍々に増えてゆく。
では仮にその人口が、宇宙に移住したとしましょう。
人口統制をしなくても生きていける環境があったとしましょう。
その上で、アナタが生きている。
アナタは幸せだろうか?
(この話は何日もかけて話さなければならないのだが)
アナタは、何が面白くて生きていけるのだろうか?
たとえば――
クイズに答えることが楽しいだろうか?
スポーツ観戦が面白いだろうか?
絵を描きたくなるだろうか?
音楽を聴いて心やすらかになるだろうか?
小説を読む必要があるだろうか?
漫才で笑えるだろうか?
鳥の鳴き声で目が覚めて、なにか感じるものがあるだろうか?
もし、この先死なないと分かっていたら、
旅行をするだろうか?