関サバの刺身 大分にて
こんなモノが欲しい。日本酒の話である。
日本酒の度数は、おおむね14度~16度。
ワインなどの醸造酒とほぼ同じ度数。
度数という言葉が分からない、酒をたしなまない方に説明を。
度数が高いほど、同じ量をのんでも酔っぱらってしまう。
《ウイスキー》は42度。
《沖縄の焼酎》は、35~42度。
《アブサン》という、酒を呑みながら野球をやっていた、
漫画の主人公の呑んでいた酒は、60度を超えている。
《フェンチュー》という中国の酒には、80度を超えるものもある。
《テキ~ラ》は、60度を超えるものも・・・
ロシアの《ウオッカ》は、40度以上90度未満。
恐ろしい。
ちなみにビールは、3~5度程度。
では、日本の居酒屋で大勢を占めている焼酎はといえば、
20度~25度あたり。
なのだが、焼酎は水で薄められて呑んでいるので、
実質は、4~8度ほどで胃袋に流し込まれる。
ゆっくり酔いたい日本人には、適している。
っという事は、水で薄めない日本酒の場合、常に度数が、
ある程度高いモノを体に取り込んでいる。
世のお父様、おじい様には、身体への打撃が強い。
若いころならいざ知らず、日本酒をグビグビとはいかない。
いかないものの、刺身などの酒の友を横におくと、
やはり日本酒を呑みたい。
チビチビやりながら、刺身に舌を叩きたい。
ここでジイ様に特化して考えてみよう。
酒は呑みたいが、量が飲めない。
その理由は、度数が高いからだ。
仮に、日本酒1号を呑みながら、酒の肴を頬張っていると、
肴を体内に取り込む量と、日本酒の量が吊りあわない。
それは、度数が高いからである。
焼酎ならば、薄められたアルコールなのだが、
薄められない日本酒であれば、対応できない。
そこで――
度数の低い日本酒はできないのだろうか?
味わいを抑えることなく、アルコール度数だけ低い日本酒。
現代のワザを駆使すれば、出来ると信じている。
なのにまだ見たことがない。
理由は、
「んなもの誰が呑む?」
という考えだ。
いえいえ、呑みたがっている人はたくさんいると思う。
高齢者は勿論、若者や女性でも、あの味わいは、
日本料理に合うことは分かっている。
「でも、度数がねぇ~」
とお嘆きの貴兄貴姉たちが求めているのである。
さあ、あとは造り酒屋の勇気だけだ!
と、祈っております。
鯖の漢字のつく日本酒 すいしょう