《美少年》という日本酒がある。熊本県で造られている。
50年前には、東京の飲み屋にすでに出回っていた気がする。
先日、その造り酒屋を訪ねた。
日本酒を造っている場所は、街中が多い。
流通の為なのだろうが、山の中はほとんどない。
この美少年は、街中から外れた郊外の山の中にあった。
あったと言っていいのだろうか。
そこは、元小学校の校舎である。
広々とした敷地は、田舎の小学校のコンクリ―の校舎。
食堂室や、職員室、はたまた校長室を内装だけ変えて、
酒蔵にしている。
元々、ここにあったのではなく、最近酒蔵をここに移築したと言う。
何の為に?
「旨い酒に特化する」
その昔は、特級酒、一級酒、二級酒と、日本酒は分けられた。
それが、40年ほど前に、酒の法律が変わった。
旨い酒造くりを追求できるようになった。
そこで、量より質を求めてみようと考えたらしい。
今年できた日本酒を試飲してみたのだが、ハッさせられる旨さ。
そういえば、日本酒造りと言えば、良い水が必要。
聞けば、熊本県はほとんどが、自然湧水なのだそうだ。
ダムなどで溜めた天水(雨水)を浄化した水ではなく、
地下水を利用している。
つまり、熊本県で水道の蛇口をひねれば、地下水が出てくるらしい。
雨水を浄化するには、さらし粉などの薬品を使う。
それを使わないのが地下水。
そりゃ、いい酒ができるだろう。
てぇことで、この酒蔵では、教室を利用して、
酒瓶のラベルを、自分オリジナルに作ることができる。
やってみた。
どうです・・・旨そうでしょうか?