我が家に新車がやってきた。前の車は、丁寧に16年も乗ったのでお役御免となってもらった。
つまり16年間の間に、自動車というものが、どう進化したか?
車のディーラーの店で、担当者にレクチャーを受ける。
ドスンッ――取り扱い説明書が置かれた。
厚い・・・ページ数が700を超えている。
イラストや写真付きでの説明が書かれてある。
16年前との差は、電子機器の搭載。
カーナビも、車載カメラも、衝突防止対策も、
すべて見えない電子がとびかって考えてくれている。
エンジンの調整やタイヤのステアリング、クッション、
ヘッドランプの自動調整、空調の自動調整、
なんやかやに、電子のとびかいが関わっている。
光の速さで飛んで、返ってくる電子。
計算機としては、明らかに《行って来い》するスピードが速い。
それらを進化させたモノをAIという言い方でくくっているが、
命を預ける車が、進化途中の電子にゆだねられている。
ん・・・?
うちにあるパソコンが年がら年中、不具合を起こしているのを見る。
フリーズなどというストライキもする。
いっかい死んでもらって、すぐに蘇ってもらったりもする。
そのくせ責任はとらない。
とらされるのは、私である。
便利な分、代償がくる。
ということは、車も同じことが起こらないとは限らない。
今は、進化の真っ最中。
パーセンテージで、何かが起こる。
自分に起こるのか、誰かに起こるのか?
いや、すでに起こっているハズ。
気づいていないだけかもしれない。
ある程度は、ゆだねようと、進化に協力する姿勢でいたい。
ただし、全面協力は不安なので、ぼちぼちやっていきたい。
(たしかに、高速道路で眠くなった時に、ス~と眠れたら、
どんなに気持ちよいか・・・)
いかんいかん、眠ったらいかん、そんな誘惑にのったらいかん・・