《やめとけチキンマン》 後藤ひろひと作漫画が売りだされている。
マンと付くからには、ウルトラマンとかスーパーマンとかと、
同類で、正義の味方らしい。
らしいというあやふやな表現でしか表せない自信のなさが、
このチキンマンの性格を言いえている。
その上、チキンマンに、
「やめとけ」というマイナスの指示をしている。
どうやら、弱さにおいては、追従を許さないほどの弱さである。
だから、「やめとけ」と誰もが思うのかもしれない。
実は、この漫画になぜかイシマルが登場している。
根拠はない。
作者の恣意的な思いつきで参加させられた雰囲気がある。
おそらく、イシマルが出ようが出まいが、なんの影響もない。
テーマとは関係ないし、ギャラも出ない。
本の宣伝にもひと役買っているが、褒めた訳ではない。
チキンマン同様、なにかと戦っているだけだ。
時折、作者から、奇妙な粘土細工の人形の写真を、
見せられるのだが、
・いったいそれが何なのか?
・何の目的で作られているのか?
説明もないし、素材も大きさも不明のまま。
分かるのは、色合いが出鱈目ということ。
ひょっとすると作者は色弱なのではないかと疑い、
本人に確かめようとしたことがある。
しかし、いい大人を傷つけてもなんだから、
そおっとしておいた。
その出鱈目色彩人形怪獣たちが、漫画の中で、
チキンマンと戦っている。
この漫画本を買って読んで、怒っても困る。
「ああ、そうゆうもんなのか」と静かな感想を持ってもらいたい。
ありそうでありえない漫画本である。
でも、続きを読みたくなる不思議なバカバカしさが魅力だ。
いちおう、私の感想を述べておくと、
(困ったもんだ)