《羅臼岳より北の連山を眺める》
筋肉トレーニング――筋トレは好きじゃない。言い方を間違った。
好き嫌いではなく、筋トレはした方が良いのだが、
怠け者なので、したがらない、というのが正しい。
30代の頃は、スポーツジムに通ったこともあったが、
続かなかった。
市営のジムとプールに足しげく通ったのは、筋トレというより、
ケガをのリハビリの為だった。
すぐ飽きてしまう。
「これじゃいかん!」
一念発起し、私営のジムに入会した。
しっかりお金を払えば、続くだろうと、怠け者は考えた。
初日は燃えていた。
二日目に、飽きてしまった。
三日坊主という言葉があるが、私の場合、3日もたない。
入会金の無駄となる。
この《入会金無駄捨て》が2度3度と続くと、こう考えるようになる。
「ジムにむいてない人間」
実に都合のよい考えが浮かんでしまい、
筋トレをしなくてよい理由づけになってしまった。
とはいえ、自分流の筋トレはする。
基本的に、腹筋運動はする。
こればかりは、やっていないとすぐに腹筋は落ちるからだ。
もうひとつ行っている運動は――
《スクワット》
足の筋肉を弱らせない為だ。
モモを水平まで曲げてする運動を、100回。
時には、20キロの重りを背負って、100回。
(ただし、ヒザがギシッと音をたてたらやめる)
いつ何回すると言うのは決めていない。
思いついたらする。
家だけではなく、人のいない所ならどこでもいい。
それでも怠け者は、やりたがらない。
だから助けてもらうには、テレビのこの時間帯にスクワットしたりする。
《ジェイコムの将棋チャンネルの詰将棋》
3手詰め制限時間2分。
5手詰め 2分
7手詰め 3分
詰め将棋を考えながら、スクワットする。
これほど集中できるものはない。
スクワット(筋トレ)を忘れていられる。
回数すら覚えていない。
詰将棋が解けたら、やめる。
これをやっていると、いつ山に行っても、登れないということがない。
キツクても、なんとかなる。
「じゃあ、山でも詰将棋してるんですか?」
・・・・・解けません。

羅臼の花