《爆走サキ》という人物(女性)がいる。本名は、「〇〇さき」さん、なのだが、爆走しているので、
そう名付けられた。
爆走?
クルマではない。
足で走っている。
どこを?
これが、いかにも爆走を表しているのだ。
《砂漠》
サハラ砂漠だのアタカマ砂漠だの、いわゆる世界の大きな砂漠を、
走っている。
なんの為に?
レースである。
さてその距離・・・・・250キロ!!!
炎天下の中、フルマラソン6回分の距離を、
走るらしい。
2年ほど前に、爆走サキさんと出会い、
最近、山に一緒に登る機会があった。
そこで、質問の雨をふらした。
・荷物を18キロ背負って走るそうだ。
7日分の食い物全部と水3リットル、簡易テント、シュラフなど、
自分で背負わなければ、ならない。
・簡易地図を渡され、ルートは、自分で切りひらく。
迷ってリタイアも出ると言う。
・お湯を沸かす道具は重いので持っていかない。
食料のカップ麺系は水で戻して食べる。
・夜は寒い。昼は、50℃。
・来年のゴビ砂漠を完走すれば、次の、南極250キロレースに、
出る資格を得られると言う。
普段は、ヨガのインストラクターをしており、
宇宙食の研究にも、たずさわっている。
よくよく普段の仕事内容を聞いてみたら、
《一般公募予備自衛官》だと言うではないか?
小銃を持って走り、200m先の的を望遠スコープなしで打ち抜くと、
いとも簡単に語ってくれる。
血圧は下が、30を切ることがあり、心拍数も少ないそうだ。
山に登る前日、ちょっと30キロ走ってきたそうだ。
いつもは、40~60キロ走り、ついこの間は、
100キロ走っている最中に、夜中になり、
町の指導員に補導されたそうだ。
「危ないからやめなさい」と注意されたと恐縮している。
その彼女・・・登山の最中、私の後ろで、
3回転びそうになった。1回は、ほんとに転び、
泥だらけになった。
「危ないからやめなさい」と言ってあげた方がいいだろうか・・・