ウインドサーフィンのワールドカップが終了した。 神奈川県三浦半島の津久井浜で、5日間の祭典。
首都圏から一時間で行けるとあって、
31000人の来場と55000人の配信の視聴があった。
世界的には、とびぬけた数字となった。
津久井浜というビーチは、風が一年中吹いている。
特に秋のこの時期、風の確率は高い。
そして確率どおり、5日間吹き続けた。
時には、観客のすぐ近くに、マークがうたれ、
迫力のある抜きつ抜かれつが観られた。
さらには、観覧船が運行され、500円払うと、
レース会場に連れて行ってくれる。
レースが行われている間近で、客は写真撮り放題。
船の二階はオープンデッキとなっており、
強風を受けながらのリアルな観戦となる。
ウインドのプロ(富田純氏)によるマイクパフォーマンスも、
分かりやすかった。
ウインドサーフィンのレースは、現在、ホイルで行われている。
ホイルとは、水中に飛行機のような翼があり、
その揚力で浮いている。その浮き方が著しい。
ボードもセールも人も、すべてが空中に浮いて、
滑空している。
知らない人が見ていると、ボードの下に一本の棒が突き出し、
(海面下は見えないので)
海面を切り裂きながら、疾走しているように感じる。
長年ウインドサーフィンをやってきた我々でも、
その走りは不思議な感じがする。
海面を走るというより、空を飛んでいる。
水中の翼の揚力で、すべてが浮いている。
だから、スピードも破格だ。
時速50キロ、60キロは当たり前、70キロをも超える。
さて、津久井浜の海上では、大きな画面で、生の映像を観られる。
ドローンの映像が迫力を倍加させる。
腹が減れば、出張レストランも並んでいる。
この大会は、ANAと京急電鉄がスポンサーである。
ところが、地元のボランティアのチカラが大きい。
大勢の方が、駅からのサポートの為に案内をしていたり、
送迎バスを手伝ったり、掃除をしたり、
その他のありとあらゆる裏方作業に汗を流しておられた。
来年も、この地でレースは催される。
スポーツとは、生で観るのは面白いものである。