コンビニで、ヨーグルトを買って帰ったとしよう。帰った場所がホテルの一室だったとしよう。
ヨーグルトと言っても、飲むタイプではなく、昔からの、
スプーンで掬うタイプ。
そう、そのスプーンを貰ってくるのを忘れたのである。
ホテルとコンビニは、相当離れていた。
わざわざ感のある距離だった。
つまり、もう一度スプーンを貰いに行く気力はない。
(まあ、なんとかなるだろう)
こういう場合、楽観的になっているケースがほとんど。
(え~と、スプーンの代わりになるモノ・・・)
部屋の中の調度類を探す。
カップの横に、ティーバッグだのが置いてある所に、
なにか棒状のモノがないか、つつき見る。
ふむ・・・ない。
バスルームに行き、探す。
使い捨て歯ブラシが置いてある。
頑張れば、コレで代用できるだろうか?
しかし、歯ブラシでヨーグルトを口に入れるのは、
いかがだろうか?
ドロドロした物体と、歯を磨く行為に連想が働き、
オエッ的な衝動が起きるような気がする。
他には何もない。
部屋に戻り、カバンの中をひっくり返す。
出てきた様々なモノの中で、
ヨーグルトを口に運べる可能性のある物――
・サインペン・・(却下)
・扇子・・・(却下)
・サングラスの柄・・・(絶対却下)
・爪楊枝・・・(何時間かかる?)
ダメだ。
すべて却下され、ヨーグルトのパックの前に、
頭を抱え、うなだれてしまった。
っと――
このカップ、紙状のフタを剥がすよネ。
そのフタは裏が銀色していて、紙より丈夫だよネ。
ベリベリベリ
しかして、フタを折り曲げてスプーン代わりとなったのでした。
めでたしめでたし・・・でいいのか?
フタの表は、衛生上どうだったのか?
んなこと知るかい!