今でも、私はカーナビと戦っている。 今でもと言うのは、随分前からこのコーナーで、
戦いの様子を述べてきた。
・わざと遠回りする
・わざと高い料金を払わせようとする
・わざと高速に乗せようとする
・そしてすぐ降ろす
相当賢くなったと、頷こうとしているのに、いまだにおかしな行動をする。
冒頭の写真は、沖縄本島の東側を、走っている時の画面。
《太平洋》という文字が見える。
さて、その通りなのだが、よく考えれば、日本では、
殆どが太平洋に面している。
あとは日本海くらいしかない。
ずいぶん大雑把な表現だ。
大雑把さは、こんな時も発揮してくれる。
クルマに乗り、エンジンをかけ、すぐに走り出す。
すると、カーナビ君が喋り出す。
「5キロ先、渋滞が発生しています」
あんですと?
僕は、これからどこに行くのか誰にも言っていないですヨ。
もちろん、カーナビ君、きみにもネ。
5キロ先って、枝分かれしたこの先の道の、どこですか?
ねえねえ、どこですか?
時には・・・・
「10キロ先、渋滞が発生しています」
あのね、ボクがいまから行く所は、10キロも先ではありません。
すぐそのそこのスーパーです。
2キロ先です。
はいはい分かりました。
もの凄くおもんぱかって、渋滞情報を提示してくれたのですネ。
その気持ちがあるならば、それが、どこだか言ってくれませんか?
10キロ先の枝分かれは、100か所くらいあるような気がしますヨ。
う~む、確かに君も悩んだんでしょう。
「言え」と言われて勉強させられ、
「優秀」と言われて高値で売り出され、
出発時に、だんまりでは、非難が出るとビビったのでしょう。
とりあえず、
「ウソではない情報を開示しよう」
(うん、これでいこう!)とガッツポーズで安全策を講じた――
このあたりが真相ではないですか?
ん・・あれっ、何か言ってる。
「目的地周辺に到着しました」
う~んもう、まだ近眼が治らんのかい!
周辺ってなんや~ 熊牛・・・