コレは日時計である。お陽さまさえ照っていれば、時刻が分かる。
文明が生まれた頃から、時計は進化してきたが、
最初は陽時計(この漢字を使ってみよう)から始まったと思われる。
よくある、陽時計は、
一本の棒が地面に垂直に立てられ、その影の落ちる場所に、
時刻の数字が書いてあるもの。
およそ12時間分の数字が示されている。
さて、この陽時計は、大分県の臼杵市の黒島にあるモノ。
黒島は、戦国時代の終わりに、イギリス人の、
《ウイリアム・アダムス》日本名、三浦按針(みうらあんじん)が、
オランダからの長い長い航海の末、やっとたどり着いた島。
リーフデ号はオランダのロッテルダムを数隻の船団で出発し、
マゼラン海峡をまわり、2年の歳月の間に、蛮族に襲われたり、
赤痢や壊血病で、船はリーフデ号だけになり、
110名いた船員はわずか26名。
黒島に漂着した際には、歩けた者は6人しかいなかった。
西暦1600年、4月29日、関ケ原の戦いの半年前に、
アダムス34歳で、日本の地を踏んだ。
そののち、徳川家康に迎えられ、《按針》という日本名と、
家禄を与えられ、
三浦半島、逸見(へみ)に住居をかまえ妻をめとる。
航海士だった按針は、家康に造船や航海術を教え、
のちの家康の船団の優位をあと押しした。
さて、冒頭の陽時計。
これは、船の上で時刻を知るためのものだったのだろうか?
いかにも船に積んでいそうである。
丸い形の内側に時刻のメモリがある。
真ん中に伸びる棒の影が、時刻を指し示す仕組みになっている。
黒島に飾ってあるということは、船で使う陽時計なのだろうか?
リーフデ号にもこれがあったのだろうか?
もし船で陽時計を使うとしたら、、揺れる船上でどうやって使うのか?
船舶免許2級を持っているクセに私は、船に詳しくないので、
うまく説明ができないのがもどかしい。
とはいえ、船の上で北極星 をたよりに、緯度経度を知るのだから、
当然、星である太陽も利用できるに違いない。
ヨットや船には、ジャイロというモノがある。
船が波にグジャグジャに揺らされても、地球的に、
まったく動かない装置である。
一定の方角を指している。
実は、この装置は人間も持っているらしい。
でんぐり返ししたり、眠っている間に、変な向きになっていても、
自分のいる方角や上下が分かるというモノ。
ところが、最近はこのジャイロ機能があやしくなっている。
人が動物から離れれば離れるほど、ジャイロが働かなくなっている。
情報過多のセイなのだろうが、
「方向音痴なんですぅ~」
堂々と宣言するのは、すでに動物から離れた証拠かもしれない。
内側の数字で時刻が分かる
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