大掃除を始めると、一気にその気になる。 その気とは、全部やるという意味だ。
物の片付けに始まり、掃除、洗濯、窓ふき、床拭き、
やることは、ごまんとある。
さて、大掃除の最中の問題は、ゴミだ。
出てくるゴミはかなり多い。
それより問題なのは、ゴミの取捨選択。
《捨てるべきゴミ》と、《とって置くべきゴミ》。
本来、《とって置くべきゴミ》などという言葉はない。
とって置くべき物とは、大切なモノだから、
捨てられないモノ。
ソレに、ゴミという題名を付けるのは、おかしな話だ。
コレは冷蔵庫の中に長い間置いてある小瓶のたぐいに似ている。
捨てるべき小瓶なのだが、
まだ腐っていないので、捨てきれない。
おそらく未来永劫、食べる気はない。
であるのに、なぜか捨てない。
ある意味、「腐る」のを待っている。
「腐った」という大義名分を手にしてから、
冷蔵庫の中から、外に出す狙いがある。
同じ選択が、大掃除の最中に求められている。
「この座椅子は要るのか?」
自問自答が始まる。
いちいち引っかかっている時間などない。
即断即決しなければ!
ゴトン
駐車場に、座椅子にはじまり、
様々な《とって置いたゴミ》が積まれる。
さて、町の特別ゴミ場に向かいましょうか・・・
そこで、二度目の取捨選択が行われる。
《捨ててはいけないモノ》を持ち帰らなければならない。
たぶん、ぜんぶオッケーのハズ。
バッテリーと消火器がダメなのは知っているのだが・・・