ハッと気づいた。 先日、トラック競技では、身体が反応しないと、
語った。
しかしながら、あの競技を忘れていた。
《ハードル》
短距離走の中で、なぜか昔から、このスピードレースがある。
これは何だろう?
人類がスピードを求めて、最短距離をどのくらいの時間で、
到達するかと、求めたのが、
《100m走》
そこに不随するかのように、
《110mハードル》
なんだろうこの競技は?
いったい誰が始めたのだろう?
なんの為に、やってみようと思ったのだろう?
なぜ、100mプラス10mなのだろうか?
トラック競技の中で、《3000m障害》がある。
これは、なんとなく分かる。
野原を駆け抜けていた野人が競ったらどうなるか?
そのタイムランを、競技場の中で、システム化した競技だ。
では、ハードルとは、何だろうか?
いま、ソファに座って、ハードルの決勝を観ている。
スタートの瞬間は、100m走と変わりない。
ピリピリした緊張感に包まれている。
「よ~い」
ドン!
さあ、ここからだ。
観戦者である私は、ソファに座っているものの、
右足だけ床におろし、左足は、横座り、
言い換えれば、《おねえさん座り》をしている。
つまり、ハードルを越える時に右足だけ伸ばし、
左足は、曲げている恰好を再現している。
選手全員が一線となって、走り出すのだが、
「ピコタン ピコタン ピコタン」
ピコで右足を伸ばし、タンで左足が前に畳まれる。
その後、タタタと3歩進む。
この競技は、どう見ても、誰が考えても、
「足が長い選手が有利」
な競技である。
仮に、3mの身長の選手が出場すれば、
普通に走れば、(バーなどない)状態で疾走できる。
「ハードルが高くなる」という言葉で分かるように、
ハードルが低く感じれば、圧倒的に有利だ。
となると、日本人のように、短足胴長を自慢している我々には、
向いてない。
ハズなのだが、なぜか、決勝に進む日本人選手も生まれている。
柔道や重量挙げなどの、体重別形式にならって、
《足の長さ別》があれば、とっくの昔に、
日本人が金メダルを取っている。
さて、ソファに座って、ハードルを観ている。
ピコンのたびに、床に置いてある右足がピコンと伸びる。
伸びては降ろし、伸びては降ろし、
ピコンピコンピコン~
この競技を観る際には、右足の前を《さら地》にしておく。
まったくモノがない状態にしておく。
たったの10秒ほどの間に、膝から下が、高速で動くのである。
動き的には、《蹴とばし》
右足が蹴るように伸びるたびに、左肩が前に出る。
その間、11秒。
見るからに、おかしなヒトを目撃するだろう。
このヒトには、グラスのような割れるモノを持たせない方がいい。 北海道 紋別市 滝の上町の道の駅