《ウインドサーフィン・ワールドカップ横須賀三浦大会》 5回目の大会が、秋の風がよく吹く季節に催された。
地元のボランティアの方々のおかげで、
世界30か国から訪れた、
最高峰の選手たちによる戦いを観ることができた。
もちろん日本人選手も。
今、ウインドサーフィンのレースは、
《フォイル》というモノで行われている。
人が乗るボードが海面から完全に浮いている。
海面下に飛行機のハネのようなモノがあり、
その揚力で、空を飛んでいる状態になる。
いわゆる《水中翼船》と思えばよい。
浮いてしまうと、どうなる?
これまで海面を滑空していたウインドでは、
水との接触で抵抗が生まれ、スピードに限界があった。
ところがフォイルでは、抵抗が水中にある翼のみなので、
ものすごく速くなる。
海外の世界トップの選手たちのスピードは、いまや、
時速70キロを超えている。
レースでなければ、もっと速い。
レース会場では、オーロラビジョンで、映像も流れている。
選手の身体に付けられたセンサーで、位置情報が分かり、
デジタル表示される。
カメラも、高速船やドローンや陸上からの数台で撮り、
リアルタイムで流される。
それも、スマホで観ることもできる。
「遠くの海の上でやっていてよく分からない」
という以前のような声は聞かれない。
出店テントや、食べ物の店もズラリと並び、
イスやテーブルがおかれ、家族連れが大勢!
ウインドサーフィンを初めて見たと言う方たちでも、
楽しめるようになっている。
「おお~桜井さん、ご苦労様です」
われらが最年長のウインドサーファーの桜井さんが、
ボランティアで、場内整理係りをやっている。
5日間、朝から夕方まで立ちっぱなしで、赤い棒を振っている。
現役の海の人であり、いまだ新しいスポーツに挑む方だ。