われらがウインドサーフィンをしている三浦の海は、 冬が近づくと、ダイコンを干す海辺となる。
タクアンになる為に干されている。
日照率が高く、寒風が吹きすさぶので、浜は、
大量のダイコンの白と緑の模様つくりとなる。
ふくらはぎほどのダイコンが、青空に鮮やかに浮かんでいる。
このダイコンは、青首ダイコン。
対し、三浦半島で有名なのは、《三浦だいこん》。
こちらは、真ん中が太くなっており、実が固い。
ギリシャ神殿の柱の《エンタシス》の形状をしている。
風呂吹きダイコンや、おでんに使われる。
青首ダイコンは、三浦では、
米屋で米を買ったら、おまけに付いてきたりする。
ガソリンスタンドで、窓から放り込まれたりする。
春キャベツ、秋キャベツと同じ扱い。
さすがにメロンやスイカはその扱いをしてくれないが、
みかんは、おもらいする傾向がある。
ウインドサーフィンの大会の賞品になったりする。
・ミカン狩り
・イモ堀り
・イチゴ狩り
駅前には、看板が立っており、送迎バスがしきりに出る。
とはいえ、ダイコン抜きもなければ、キャベツ刈りもない。
たぶん、「放題」的な魅力に欠けるのだろう。
「重い」というマイナス要素もあるかもしれない。
何本も持って帰れない。
持って帰っても、そんなに食べられない。
1本いただければ、満足である。
役者としては、「大根」を頭に付けたくないが、
もうそろそろ、ダイコンだらけの生き方をしてもいいかも。
「いくら食ってもアタらない」
いい奴じゃないか。