低山には低山の楽しみがある。 なにより、思い立ったらすぐ行ける。
気楽さと素早さにたけている。
電車の駅から歩き出せるというメリットもある。
駅から降りて、そのまま山に登り、次の駅まで帰ってくる。
標高とて、200~300mほどに過ぎない。
時間は、2時間ほど。
ってぇこって、背中のザックに重りを入れる。
一言で言えば、「ついでに筋トレ」。
25キロの重りを詰め込む。
それは、ダンベル用の丸い重りである。
背中にあたる部分に座布団を入れ、どんどん入れる。
見た目は、ただのザック。
しかし、持ち上げようとすると、ズシリとくる。
車の助手席に置いたら、ピィ~ピィ~と警告音が鳴った。
「シートベルトをしていない乗客がいる」
センサーが、ありがたくも警告してくれる。
さて、このザックは背負ってしまうと、まあ大したことはない。
ザックとは、そういう役目の為に進化している。
両肩と腰で重さを分散させる。
平地を歩くには、この倍の40キロを背負ってもなんとかなる。
実際、この夏、八ヶ岳で水場から40キロのタンクを、
背負って運んだ。
ところが高低差があると、話が変わる。
特に急坂となると、重みは、身体全体にズシリとくる。
しかし、慣れとは不思議なモノで、続けていると、
「ま、こんなもんか」
2時間程度なら、まったく休まずに、
かなりのスピードで登って降りてくる。
ただし、気温が低くなったことも後押ししている。
夏に同じことをすると、ヘトヘトになる。
マラソンの高記録が冬に集中しているのと同じである。
では、慣れたらどうするのか?
たぶん私は、もっと長い距離、高い標高差に登るか?
重りを増やすような気がする。
あっ、言っていなかったが、足首にも重りを付けている。
片足1,5キロ。