「イシマルさん、ウインドサーフィンの方向転換は、 どうするんですか?」
知らないことを質問するのは良いことである。
「方向転換」とは、
車で言えば、カーブ、プールで言えば、ターン、
スキーで言えば、カービング。
ウインドサーフィンでは、タックまたは、ジャイブと言う。
タックは、風上方向のターンであり、
ジャイブは風下方向のターンとなる。(冒頭写真 先月のイシマル)
特に、ジャイブは面白い。
スピードを落とさないままカーブを続け、
そのまま反対方向に走ってゆく。
見ていると、いっさい止まらずに走り続ける姿が見られる。
といっても、かなりの技術が要るので、それができるヒトは、
「うまい!」賞賛される。
「だからなんなんだ」と問われれば、自己満足の世界なのだが、
遠心力を利用したカーブは感覚的に気持ちがよい。
なんせ、時速40キロを超えるカービングなのだから。
プロになれば、50キロを超える。
これが、スキーであれば斜面のチカラを利用している。
ウインドサーフィンでは、すべて風のチカラだけ。
《風》という目に見えないエネルギーが身体全身を通り抜け、
チカラとして、前方へ進む動力になる。
スポーツの中で、遠心力を感じるモノは、
スキー、スケボー、自転車を始めたくさんある。
それらの特権は、カーブに尽きる。
曲がりたいが為に、ゲレンデに通っている。
「曲がったことがでぇっ嫌れえだ!」と唾をとばしていた、
オイちゃんも、いまでは海の上で曲がってばかりのヒトとなった。