《小型船舶免許》が、もうすぐ切れます。
さる機関から通知が来る。
船舶免許というものは、10年単位で更新日がやってくる。
免許を取得した年を思い出そうとしたが、
ぼんやりとした日々しか思い出せない。
(そろそろだろな)
これもぼんやりした記憶が、頭の中で警告を鳴らしていた。
そして、通知がやってきた。
そこで、小型船舶免許証を引っ張り出して、取得年を確かめた。
《平成36年》
ん・・・あんですと?
これしか書いていない。
アナタに問いたい。
平成36年と聞いて、西暦を思い浮かべられるだろうか?
あるいは、令和ナン年と分かるだろうか?
もしやと思い、車の免許証を確認する。
ここには、西暦と令和を両方書いてあった。
おそらく、いま私が感じたような眉根をよせたオジサンたちが、
当機関に押し寄せたのではないだろうか?
「わからんじゃろが!」
他にもそんなカードや、書類の有効期限がないものかと、
探してみた。
すると・・・
探すまでもなく、次々に出てくる。
昭和、平成、令和で書かれてある。
私は、和歴が好きだ。
無くなってほしくない。
色紙のサインにも、令和で書いたりしている。
ただし、正式書類や、カードのたぐいは、ぜひ、
西暦にしていただきたい。
統一感が大切だ。
いちいち算数のお世話になりたくない。
簡単に、《いま》 を知る手立てがあるのに、
「足したり、引いたり」しなければ、いま、が分からないのは、
不便きわまりない、ドンっ!
(押しかけるオジサンが机を叩いた音)
そして、さる機関から届いた免許更新の手続きの封筒を見ている。
なめる様に眺めている。
(まさか、新たな詐欺ではないだろうな?)
きちんと印刷された公文書的なモノなのだが、
こんなものまで疑わなくてはならない世風が、かなしい。
なんたって、
「お金を振り込んで下さい」と書いてあるのだ。 《
オオモンハタ》