いにしえの《
ハエ捕り機》
長年、勤めているテレビ番組、
《自給自足ファミリー》
以前は、一年に一回、不定期に放送されていたモノが、
今は、四季折々、つまり春夏秋冬と4回、2時間番組として、
お届けしている。
私も、現地のお宅を訪ね、ナレーションも担当している。
これまで、たくさんのお宅を紹介してきたのだが、
自給自足の考え方自体が、少しづつ変化している。
単刀直入にまとめてみると、
《世の中から離れて暮らす》
から、
《世の中を小さな村にして暮らす》
方向に移行している気がする。
彼らは、決して世の中嫌いではない。
単に、モノを大切にし、できるだけ、
自分でモノを造って暮らしたいと考えている。
となると、《衣食住》のうち、
《住居》は必須であり、二つのパターンに分かれる。
・古民家を借り受ける(買う)。
・自分で建てる。
なかなか自分で建てるのはハードルが高いので、
まず、借りるところから始める方が多い。
とはいえ、相当立派な古民家を借りうける方もいる。
日本中、住みビトが居なくなった古民家だらけである。
住人の親戚が、オッケーさえ出してくれれば、
再生してしまう。
それにかける情熱は、自給自足を始める人たちの、
エネルギーの最たるものである。
時には、ボロボロになった民家を、見違えるほどの、
住みごこちの良い家にしてしまう。
とはいえ、その間、食べるものも自給しながら・・・
《食》は待ったなし。
空気は食えないし、水だけなどサバイバルでなければ、
ありえない。
特に、一日中激しく動き回っている彼らが摂取したいカロリーは、
都会の人たちを遥かに超える。
常に食べ続けている。
なのに、彼らは、太っていない。
だからといって、痩せ、ではない。
ムキムキではない理想的な身体をしている。
動ける身体と言っていいだろう。
面白いのは、彼らは、ダイエットも、スポーツも、
する気がない点だ。
嫌いなのではない、そんな時間も、労力も使うヒマがない。
テレビすら観るヒマがない。
そんな彼らが、テレビに出ている。
《自給自足ファミリー2024冬》
2月18日(日) 18:55~20:55
BSテレビ東京 どじょうだって、天然モノ!(イシマルが捕まえた)