《長崎雲仙の普賢岳』
昨日、飲み物でもっとも好きなものが、《みず》だと述べた。すると――
「いぜん、《牛乳》と言ってませんでしたか?」
めくじらを立てる方に指摘された。
はい、そう言った覚えがあります。
牛乳は私を育て大きくしてくれた恩人でもあります。
感謝しています。
ところがだネ、人間お年を経ると、
だんだん牛乳が飲めなくなるのです。
嫌いになるのではなく、
牛乳の脂肪分が、お腹をグルグルにするのです。
そこで、グルグルしない低脂肪乳だの無脂肪乳だのが売られている。
それを飲むのだが、牛乳好きにとっては、
《脂肪分》も好きな要素のひとつなのだ。
どうやら《牛乳》とは、幼児から子供へと成長する過程で、
飲まねばならない栄養素がふんだんに詰まった液体だ。
牛乳の絶対量は、地球上で決まっている。
それを、いい年をこいた大人がガブガブ飲んだのでは、
子供たちの飲み分である明日の成長の邪魔をしてしまう。
そこで、天のお方が、ジジイの腹をグルグルさせるシステムを、
拵えたのではないだろうか?
つまり・・・
グルグルきた時に、
「あっ私は子供たちに貢献しているナ」
と喜んだ方がよい。
「最近、おはぎはあまり甘くない方が・・・」
と仰るアナタは、甘すぎるモノが必要な子供たちの、
犠牲になろうとしているのだから、喜びましょう。
「トンカツはヒレをお願い」
はいはい、それが貢献というものです。
ロースカツの脂は若者におおいに食べて貰いましょう! 普賢岳の岩穴は龍の牙